崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

毎日新聞「支局長評論」

2010年06月29日 05時01分38秒 | エッセイ
 1年半間「毎日新聞」山口版に連載しながら親しくなった三嶋祐一郎氏の「支局長評論」が昨日の朝刊に載った。先日彼といろいろと談話をした中の去年の9月に調査に行った南アフリカの人権運動に触れたことが紹介された。以前本欄にも触れたようにネルソンマンデラ氏の黒人差別への反対運動が世界的にあまりにも強調されすぎである。実はデクラーク大統領が人種隔離政策を撤廃宣言したことを評価しなければならない。それは白人政権の敗北宣言とも民主主義、人権運動の勝利宣言とも言える。
 オランダがいち早くダイアモンドを求めて植民地としていたところを一歩遅れてイギリスが手を出し、ボアー戦争になり、そこで勝利したイギリスが支配してきた。その後複雑な人種構成をもちながら近代化に成功してきた。主にイギリス人の支配が続いて黒人弾圧が有名になったが、南アフリカは民主化の進んだアフリカの象徴的な国家になった。今ワールドカップに関心が集まっているがそのアフリカの歴史にも注目してほしいと思う。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿