崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「やさしさ」

2016年06月18日 05時35分36秒 | 旅行
猛暑と旱魃が続いている。校舎の隅軒下におかれている観音竹が枯れるか気になる。ベランダの鉢に水をあげながら雑草にもジョウロウの水先をあてる。私のやさしさであろうか。夫がアルスハイマー病の介護する「八重子のハミング」それは「やさしさ」と言われた。私にその優しさが足りないと反省させられた。若い時チャーミングな彼女に自分の上着を抜いて書けるか、マフラーを首に巻いてあげるが、年をとっていくにつれて介護とは難しいだろう。昨夜試写会でみた佐々部監督映画は男たちその「やさしさ」を問いかけている。その優しさは恋愛、結婚、恥と苦難、幸と不幸、試練などを共にしてきて作り上げてきた堅い「絆」から出来上がるものであろう。萩と下関のロケ―、知人の佐々木正一氏などのエクストラなどで親しみを満喫した。原作者、俳優のトークもあった。帰宅しては夜空の花火に見て歩いた。
 朝から大学へ、反田昌平氏の「戦争と難民」の発表、堀まどか氏のコメントで行った。反田氏は毎日新聞社東京本社社会部で防衛庁担当時、陸上自衛隊のイラク派遣に伴い、隣国クウェートで取材したという。米国・同時多発テロ後、アフガン戦争、イラク戦争、シリア内戦、イスラム国(IS)の誕生、シリアからの大量の難民が欧州(EU)へと大筋を語ってくれた。堀氏のコメントに触発され、30余人全員参加のような討論会ができた。暴力と宗教、テロとゲリラ戦、引揚者と難民、テロと戦争、イスラムと日本の多神教など多くの話題が登場し、予想をはるかに超える猛暑を抑える猛熱な討論会であった。

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