崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「暦」

2018年09月20日 05時08分37秒 | 講義

 最初の時間で日中韓の学生たちに若干のイントロで「雑談式講義だ」と宣言したが、実は重い話になった。今世間で騒ぐ、セクハラ、パワハラ、差別と区別、ハラスメントを話題にした。ある中国の留学生から差別の「良い面と悪い面」は何かと質問された。「良い差別」はあるのか。そのことばに賛同する人がいるだろうか。しかし私の研究成果の一つだと思うので肯定的に受け入れて話した。差別を壁(保護)を砦にして生きる人の例、被差別集団、カーストなどの例、拙著『差別を生きる』の核心を語った。雑談式講義を遥かに超えた深い議論となった。
 私の「文化人類学」講義は辞書的説明ではない。人間の文化の本質を考え、必要であれば方法論について触れることにする。概念から展開する一般の講義式は、知識はネットで引っ張ればよい。講義方式を改革しなければならない。文化は何だろう。よい例がある。東亜大学の金田晉氏(広島大名誉教授)の中日新聞などに旧暦と新暦の併用を主張する記事を読んだ。「暦」は時間を文化化したものである。中国を中心に中華文化圏では新旧を調和して使っている。来週は中秋、満月の旧暦の名節である。日本は新暦中心になって、8月15夜の満月の意味はない。暦から見て日本は脱アである。私は熱帯地方でクリスマス、サンタクロースなどを体験したことがあり、時間、季節、歳時記、カレンダーは文化である。

 

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