崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

山路勝彦『大阪賑わいの日々』

2014年09月19日 05時03分23秒 | 旅行
先日山路勝彦氏の単著『大阪賑わいの日々』が届いた。彼は以前長く「日本人類学史」の研究会をリードし、『日本人類学史』を出し、京都大の田中氏と鼎談もしたが、久しぶりに研究成果に触れることができて嬉しい。彼の台湾植民地研究は常に新鮮で私に大きな刺激になっている。彼は絵はがきなど収集所蔵家として知人たちからも知られている。私のように古いものは捨ててしまう者とは対照的な人物である。関西学院大学出版会での鼎談では私に反日感情の強い韓国で植民地研究をすることの難しさを詳しく話題にして下さったこと、そしてそれが公になったことを嬉しく思い出す。今度の彼の高著も資料豊富な、そして人柄が表われている。彼の近況を含め、温かい人間性を読み取ることができる。
 山路氏は次々に大作を出すので今度はどんなものをだされるのだろうかと思っているところに新著が届いた。嬉しく大切に少しずつ読んでいる。副題は「二つの万博覧会解剖学」であり、賑やかな日本の近代化の象徴的な華麗なる行事の資料収集と新旧の博覧会が分析されている。日本の先進近代化と帝国化の華やかな歴史であって、私にはその帝国が植民地と戦争へ、敗戦し戦後の復元の日本のパーワーが読みとれる。それはアジアへの大きな影響と同時に不幸をも巻き込んだ帝国の残影が今も生き続いている。大河小説のような日本の近代史として楽しんで読んで日本という国家の繁栄から国民、市民の幸福を実現する普通の国家になっていくことを願う。

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