崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

全員が「好き」

2019年05月27日 05時23分06秒 | 日記

 トランプ大統領に注目した。CNNで到着から昨日の相撲観覧と施賞式など。あるテレビ番組「委員会・・・」ではアメリカジャーナリストを除いて出演者全員が「好き」といった。正直、率直なパーソナリティであるという。私も選挙戦から好きであった。オバマは素晴らしい演説で当選・平和賞を受賞してから静かな「皇帝」の存在、それとは異なるパーソナリティのトランプ大統領、メディアにたった一日も欠かず現れる。安倍外交の成功とか、昨日ある韓国知識人は韓国は外交的にワンター・いじめられているといった。KBSニュースではトランプは北朝鮮との関係にボルトン氏の強硬な態度に牽制したという韓国政府側に偏った報道をした。

 教会で具長老に私の寄稿文「白熱教室’謝罪’」が載った新聞を差し上げながら耳元で「読んでコメントしてくれる人は貴方しかいない」と囁いたが、耳が遠い彼は反応なし。繰り返し大きい声になった。しかし、彼には聞えず他の人に大声で言ったこととなった。以下寄稿文。

白熱教室「謝罪」
 私は講義をしても教えるという意識はほぼない。学生の話を聞き、対話をするような感がある。先週ネパールからの留学生が日本ではなぜ結婚せず子供を産むかと質問されて困惑した。シングルマザーの話を延々とすることが出来ず、文化人類学の講義へ誘うことにした。
 私の教授法の目標は考え方、価値観の変化を主目的とする。最初回の時間に世界の名門校のハーバード大学の講義の映像を見せた。まずハーバード大学をモデルにした映画「ペーパーチェイス」(1973)の権威教授の様子を見せる。大講堂の教壇には学生たちの写真付きの指定席、キングスフィールド教授が法律的な事例から問題点について学生を指名して質問する。教授は言う。質問と答えを繰り返しながら「私は君たちの脳を手術して価値観を変えていく」と言う。考え方、思考するのが主要な目標であることが分かる。このような権威主義の教授法は今では古いと思われるかも知れない。
 
現在の教授法はどう変わっているのだろうか。サンデル教授の講義の映像を例にしたい。日本で行われていた「マイケル・サンデルの白熱教室 日中韓の未来の話をしよう」の映像をみせた。ここでサンデル教授の講義を通して教育の本質を考えてみた。日中韓の大学生たちが歴史認識について討論したものである。
 
サンデル教授はまず日中韓の関係について、日本のアジアへの「謝罪」をテーマにした。1992年宮沢喜一首相が廬泰愚大統領に謝罪、19938月河野洋平官房長官が韓国に迷惑をかけたことを深くお詫びすると謝罪したことを以て、「今の世代が過去の出来事について謝罪する責任はあるのか?愛国心とは何なのか?」サンデル教授が質問する。
 ある韓国の学生は「心からの謝罪かどうか、疑いを持ちます」「日本政府は十分その努力をしていない」という。日本人のあゆみさんは「自分がやったことなら、謝ったり誠意を見せたりすることができるが、わたし自身がやったことではないので、どうしたらいいかわからない」という。サンデル教授は「いまの時代を生きる私たちには、前の時代に犯した道徳的な問題について世代を超えた責任は存在しないということだね」と迫って質問する。
 
「ぼくたちが過去からの恩恵を受け継ぎたいのであれば、過ちについても引き継ぐべきもの。私が親や国を愛するのは、わたしの存在が彼らと繋がっているからです。人と国は分けて考えられません。」
「友好的に話し合っていた人も、それぞれ別のグループに組み込まれたとたん、対立することがある。相手への対抗意識が、自分の集団への力になる。かつて負けた国に、経済で負けてはいけない。」
 先生は学生に「この講義から君たちは何を得ることができたのか」と問う。個人と国家、個人と歴史の関係意識を討論しており、しかしそれが主ではない。まさに思考、価値判断などの変化を期待した講義である。私はこの講義方法を大いに参考にしている。

 
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