崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

近隣国家への植民地

2017年09月26日 06時18分15秒 | 講義

 昨日の公開講座の講義「アジアの民族と国家」鵜澤教授のイントロでグローバル化、櫛田教授の美のグローバル化に続いて私から15回の講義全体の趣旨を語った。要領を得たイントロの時間であったと評価したい。この地域で最高の知識研きの講義であると自負する。学生90余人、市民・教員20余人の100人を超える規模で行った。私は40余年間の植民地での経験、調査に基づいて広い視野を広げようという強いメッセージの話に終始した。西欧先進国からの植民地はスペイン、イギリス、フランス、オランダ、ドイツなど、そして遅れて始まった日本がアジアに侵略と戦争、植民地を行った。韓国の世界一の反日はアイルランドのように近隣国家であること、近隣関係は友好交流が多く、競争敵対があると主張した。質問と意見が多い。近隣国家間の植民地について台湾と韓国の比較は、アイルランドと韓国の比較についての質問などこれからの講義に生かされるべき点である。
 講義の後、孫山氏から私の日本語へのコメント、この度は聞きやすかったと言いながらなぜかフェースブックなど文章とは異なる雰囲気を感じたと言った。言葉と文の差、そこに家内や編集者が存在することを話題にした。このような過程を経て、書籍は読者に提供される。言葉の問題は本講座の来週のテーマになっている。


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