崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

孟子三楽

2012年08月23日 04時33分31秒 | エッセイ
韓国旅行で読めなかった4個の新聞の数日分を読んだ。中に毎日新聞の下関月曜版に「支局長評論」に下関人の徐満洙氏訳『樺太・瑞穂村の悲劇』の紹介と私のコメントに触れられていた。光栄と感謝である。地方新聞や在日韓国朝鮮系の新聞などにも報道されなかったが、このように触れられていることからニュース源に視線を与えるにも価値観の激差があるように感じた。朝出勤して東アジア文化研究所で整理中、学長がお茶を持って来てくださり研究所の前に新しく所長室が用意されていると知らせてくれた。書棚や机を飾るなど喜びと感謝であった。研究所を紹介する寄稿文も書くことになったので机に座ってみた。
 その後ロンドン在住のDUNBAR(Yumi)氏夫婦が来室した。夫のジェームズはイギリス人の青年、Leeds Universityで日本語を学んだ人、ユミは10年ほど前広島大学大学院での教え子、10年ぶりの邂逅に私は懐かしく楽しかった。生活や研究などの楽しい話で3時間も過ぎていた。別れの挨拶には笑いながら「ロンドンで会いましょう」と言ったが、今は行く予定はなくとも私の好きな国、友人や弟子がいる国へ行き、楽しい時間を過ごしたいという夢を託した言葉であった。孟子の言葉「天下の英才を得て、之を教育する」のが三楽の一つである。 

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