崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

朝鮮通信使展

2018年02月28日 05時31分33秒 | 日記

拙著出版記念講演会の呼びかけ人の代表を務めた藤中和岳氏が評価して曰く、カラオケや飲み会ではない、講演と映像、書評などレベル高い文化交流会になってプライドを持つ時であったと。特記すべきことは下関前田市長が形式的な祝辞を読まず生の言葉で語り、多くの人と長く談笑をしたことである。それが自然の風景であるはずであるが、以前の市長たちは自分の挨拶だけですぐ退場する例を破ってくれた。私は前田市長の人柄に魅了されてしまった。
 もう一人、下関市歴史博物館長の町田一仁氏。昨日「朝鮮通信使特別展」をゆっくり見てから声をかけたら館長と副館長の古城氏が並んで歓迎してくれた。嬉しい。展示の中で一番関心を持ったのは筆談である。漢字文化圏で筆談は茶飯事、今でも多く行われ、私も中国やベトナムなどで体験した。私はそれを日韓の比較文化交流として分析したい。当時朝鮮人は素足の日本人を階級的に蔑視する態度、しかし日本では出版文化が活発であったことに感嘆するような意味が覗かれる。通信使行列式の行事を越えて、深みのある研究が進められることを期待する。


 


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