崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

偽平和主義者

2019年02月26日 05時47分41秒 | エッセイ

 スイスの国際人権委員会で韓国の外務長官が慰安婦を話題にしたというニュースを聞いた。昨日日本の国会で世論調査の結果が紹介された。国民が一番「信用しないのは政治家とメディア」だという。正鵠を刺す話、事実であろう。戦争や植民地の時代では黙っていた人たちが戦後になり、安全な平時に平和を叫ぶ偽平和主義者を私は時々非難したが、今は逆である。比較的平和な今、平時を危くさせる偽平和主義者たちを非難したくなる。今その過ぎた歴史を糧に人権云々する政治家やメディは問題である。われわれ世代の人々は韓国の民主主義を発展させてきたが今後守れるかが心配である。ベトナム式統一、ベトナム式社会主義化になってはいけない。

 今シベリア抑留に関して執筆中、私の調査インタビューのDVDを日本研究者の堀まどか氏に送ったら誠意ある感想文が来た。一句だけ引用させていただきたい。

 きっと悲劇や苦痛の記憶が、重苦しく語られるのだろうと思っていました。気持ちが重くなる映像だろうから、家族で見るのは、辛いかなと思っていました。・・・が、見てみると、まったく違っていました。有名な、石原吉郎が抑留されていたところでもあります。石原吉郎の表現したシベリア抑留のイメージと、全然違っています。石原吉郎は、「ある共生の話」という、食に関して隣人といがみ合い不信をぶつけあう、悲惨な飢餓の光景をエッセイに書いているのですが、、、この弘中さんが、食をめぐってケンカしたことを語る様子は、まったく想像と違っていました。じつに印象的で、驚いています。

 

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