崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

コロナウィルス肺炎

2020年01月31日 06時29分33秒 | 研究業績

 読書会では医師の倉光氏からコロナウィルスによる新型肺炎の話題提供があった。日本では人権やプライバシーの規制が厳しく、実験や診療さえ難しい。新型肺炎患者でも強制収容は難しい。戦中の人体実験やハンセン氏病者収容がいまだに人権問題になっている。動物保護ということでモルモットさえ利用が制約される。
 私は文化人類学の危機を例にした。個人にインタビューすること、写真、録音さえ難しくなって人間理解の文化人類学が難しい。人を観察することもできず個人に迫ったインタビュー調査研究が難しく、よい研究が出来ず観光旅行のような偽学問になる。人権、生命観、プライバシー云々、極端に強調するとブーメランになって戻ってくる。法治主義には程度がある。人本主義に戻せと言いたい。


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