崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

文学セミナ

2010年03月23日 05時37分36秒 | エッセイ
 昨日李憙雨原作、朴仙容氏編訳の「兄弟の江」を語るセミナが北九州韓国キリスト教会館KCCで行われた。私はイントロで大学時代に文学評論を専攻するために国文学へ入った原郷に戻ったように文学の評論の時間になればと言った。朴仙容氏は在日としてソウルに留学中「日韓を生きる」人としてこのドラマを見て感動したことが翻訳の動機になったという。その後日本の出版社に勤めながら翻訳を勧めるようになった。時代が変わって韓流ブームになり出版が進行し、まるで彼の最近の人生そのものと言える話、それを手伝った大久保裕文氏の作品構造の分析、岩武光宏氏の書評などが行われた。家族の価値観の異なり、葛藤の中でも家族の絆が守られて行く家族史、韓国史そのものであろうと。
 二部では教会の庭でバーベキューパティとともに交流会があり、皆で話し合う楽しい時間であった。在日教会の主催でもあり、自然に在日、差別など社会運動的な話に変わっていった。朝鮮学校の話も出て緊張した瞬間もあった。私は戦うだけではなく日本に住む以上日本人とも仲良く暮らせる「愛」を力説した。一角では私の自叙伝の出版の話もした。

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お世話になりました (朴 仙容)
2010-03-23 10:40:03
 昨日は崔先生の見事なアシストで、無事にお話を終えることができました。感謝です。崔先生の細やかな配慮がなければ、いろいろ混乱していたことと、いま冷や汗をかいています。
 ありがとうございました。
返信する

コメントを投稿