崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「新年」の意味

2013年01月10日 05時08分37秒 | エッセイ
 謹賀新年の挨拶がまだ続いている。中国文化圏では旧正月につながる。今日本では新年の「恒例の会」がいろいろなところで行われている。恒例とはなにか。異例ではないこと、毎年か、例年通り、決まって行う常例のことであろう。もっと民俗学的に言うと年中行事などがそれである。毎度同じことを繰り返すように初詣から、新年会、…続くだろう。しかし、同じことを繰り返すようではあるが全く同じことではないことを望む。形式は同じであっても中身は新鮮味がなくては繰り返す意味がない。恒例の会は面白くないマネリズムに落ちいりやすい。緊張感がなく、準備もせずただ繰り返すことはよくない。
 新年になって「謹賀新年」のことばが氾濫している。私は新年のメッセージとして、新年の「新」の意味を自覚すべきだと言いたい。新年はただの年ではなく、自ら新しくすべき、つまり新しいアイディアで新しい態度で創造的な生活、仕事をすべきである。それが「新年」の「新」の本当の意味であろう。例年のように「恒例」の会や集まりが多くあるが、その都度創造的な集まりになってほしい。

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