崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

蘭香が薫る人間

2016年03月06日 05時37分21秒 | 旅行
リビングルームの3方面の窓ぎわが鉢物で密林状態にもかかわらず、蘭を2鉢を新しく買ってきた。昨日急に訪れて来た春気に酔ったかのような買い物であった。スペースを考え買わない所信を破ったのはその花と葉のバランスがとれた魅力に惚れたからである。買い物というより春の賜物の気持ち。数百の様々な蘭の鉢物があった。売り主に声をかけると愛媛の松山から来られた方で蘭愛好家であり商人ではないように感じた。花名はキンギアナムkingianumという。調べると耐寒性があり、栽培は容易く、鉢物として普及しているという。形は忘れないが名前はすぐ忘れそうである。
 風蘭の育て失敗は基本、その育て方を聞くと「自然に置くこと」だと言う。彼が言うように簡単に大量栽培して持ってきても値段は決して安くないのはなぜであろう。その「自然に育てる方法」は簡単ではないことを意味する。今朝は暖房もせず花を鑑賞している。自然さを考えている。私の教育の理念である。人も自然な環境で育てる。それは野蛮な教育を意味するものではない。蘭香が薫るような人間を指すのである。
 

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