崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

地球の滅亡

2008年05月01日 05時38分09秒 | エッセイ
 生化学者の東亜大学学長の中澤敦氏と長く談話をすることができた。彼のお話では地球に生物が存在するようになったのは太陽が爆発して偶然に水蒸気とCo2が発生して植物が現れ、酸素が発生して動物が現れたという。人間が生まれたのも非常に偶然なことであり、結局は天体の動きによって地球は簡単に滅亡することもありうるという。高等な人間文化といっても天体の動きによっては一瞬に駄目になりうる。人間の文化は天体の中ではそれほど意味を持たない。
 彼の話は宇宙の摂理に触れる天地創造の神秘的な力に移った。弘法大師の死について仏教的に深く説明し、死ぬことも極めて自然なことと受け止めているという。生死の偶然さと死の自然さを認める彼の話は私に大きな死生観を提供してくれた。科学者の話はクリスチャンという私より神学的であった。彼は言う。地球は必ず滅びる。それは自然現象である。死を自然に迎える準備をしようと思った。

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