崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

天心

2019年09月22日 07時44分14秒 | エッセイ
私は韓国と日本に40年ずつ住んでいる。自らを振り返ってみると不明瞭な面がなくはない。まず日本語が完全ではない。コメディで笑う場面で笑うことができない時が非常に多い。日本語の問題だけではない。言語能力そのものの減退もある。世界を見る目もそうなるかと心配になる。韓国情勢が尋常ではない。李承晩を考える。 4.19李承晩の下野署名は民衆の意見を受け入れたものだった。朴正煕軍事独裁経済成長は暗殺で幕を下ろした。金大中は日本文化開放、民主化と経済成長を実行した。昨日ムン・ジェイン政権を糾弾する5万市民(主催側推算)の集会があった。
 民衆と指導者は、愚衆とインテリの対照のように見える。有名な高度の実力のある作家作曲家による専門的な作品があるが、それを鑑賞するのは多くの人々、普通の大衆である。名作名曲であると判定してくれる主体は民衆である。「民心が天心」という言葉があるが。単純な世論調査だけを意味するわけではない。一時的なベストセラーではなく、名作を作る心が天心ある。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿