崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

日本ではキリスト教の信仰はなぜ受け入れ難いか

2020年01月21日 06時29分33秒 | 講義

 アジアのキリスト教の現在は、、、世界的に無宗教化・世俗化現象が著しい。教会がキャバレーに変っているところもある。信仰ではなくイベントや祭りとしては普及する。日本ではクリスマス、バレンタイン、サンタクロース、神戸イルミネーションは凄い。しかし、日本はキリスト教的な国ではない。キリスト教信者は非常に少い。韓国ではクリスチャンが多く、世界で最大の教会もある。キリスト教は植民地と宣教により世界宗教となった点がある。スペインがフィリピンを、ポルトガルがチモールを植民地化した例である。
 宗教とは教義、儀礼、組織、文化、日本ではその表面であるクリスマスなどの文化が入っている。人類愛の信仰として信仰はそれほど入っていない。生き方、生命倫理、人生観などはなかなか入り難い。
 キリスト教の発祥地であるイェルサレムという聖地をめぐる紛争、中近東のイスラエル、シリアなどの地域では戦争が多く、今も続いている。平和と愛の宗教による紛争は絶えないのはなぜだろうか。
 本ではキリスト教の信仰はなぜ受け入れ難いか(山折哲雄、仏教)。一方韓国では受け入れやすいか(崔吉城、シャーマニズム)の論文を改めて紹介した。(講義要旨から)