崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

天皇については「全く知らない」

2019年05月01日 06時11分13秒 | 日記

 昨日は文学旅行をした。小倉の松本清張記念館と文学館で長く時間を過ごした。そのことについては後日に書くことにする。今日は日本の新しい元号に代わることについて触れてみたい。先週の日本文化論の講義では今日から始まる元号と天皇制について講義した。圧倒的多い留学生たちのコメントは天皇については「全く知らない」と書かれている。秒読みの、カウントダウンなどの騒ぎ、今日から「令和」新天皇に代わった。終身制から生前継承制に変わった
 元々は中国発の制度ではあるが、日本化されてから古く、今は固有のものになっている。私は韓国文化財管理局で務めた時からも調査研究。王朝の宮中儀礼に関心をもっていた。その無くなった王朝の歴史が日本に現存、天皇の田植えの儀式は李王朝の仮農作と酷似していたのに驚いた。しかし韓国では天皇は帝国、つまり複数の植民地の支配者というニュアンスがあって、日本の天皇を「日王」としか呼べない。アジア、世界的にも天皇制は全く日本国内のもの、元号は日本の時間であり、国際的に同感を得ることは難しい。北朝鮮の元号の「主体」と似ている。

 政治構造からは権力power、権威authorityの二つの要素が重要であることは周知のことであるが、民主主義であれば民衆に選ばれた人が権力を持つ。権力だけでは足りないと思われると独裁化、権威付けに努力する。政治的に権威付けはカリスマcharismaともいわれている。日本では権力と権威が二分されている。天皇は皇位継承による権威の存在であり、儀礼・儀式により強調される。どの社会でも権威は存在する。ただそのシステム化される様式が異なる。

 

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