崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

脱米、反日、親中、通北の路線は亡国

2019年03月01日 06時43分12秒 | エッセイ

  昨日メディアの特集番組、ネット、CNN,BBC,韓国の放送などでベトナムの会談に耳を傾けた。決裂になった。失望した人が多い。特に文大統領は大きいと思われる。韓国の有名な評論家の趙甲済氏は「月刊朝鮮」3月号で「南側の大統領の脱米、反日、親中、通北の路線は亡国か国民抵抗を引き起こす」と述べている。反日は元々国内用であったが文政権は直接日本へ、国際へ叫んでいる。ナショナリズム以外の平衡感覚はないように感ずる。深い思想、広い平和観が見受けられない。トランプ劇場のエンディングでよく考えて欲しい。
 私はサハリン調査で見た悲劇を思い出す。戦前のどかな農村の瑞穂村で日本人と朝鮮人がそれなりに仲良く暮らした。しかし戦争中日本人が朝鮮人を集団虐殺した。平和な時は見られない現象が危機の時に悲劇になった。それを拙著『樺太の朝鮮人』で力説した。今日は3・1節、韓国政府から支援金を受けて営まれる民団では反日的な記念行事が行われる。日韓関係に架け橋にならず敵になっているようである。なぜ在日は3,4世が多くても日本の中で異人的に生きるのか。私は基本的に日本に住む以上日本文化、社会に適応し、本質的に融和できるようになることを望む。イザという時、日本の敵になってはいけない。

*写真は今朝の毎日新聞