崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

北朝鮮は“普通の国”

2017年12月26日 06時27分08秒 | 講義

 2017年12月25日クリスマスに今年最後のワンアジア共同体の授業が行われた。講師との連絡不通、弁当を準備して打ち合わせの時間が過ぎ、講義時間が切迫しても現れず、慌ただしく不安になり、代講まで考えていたが直前に教室に来られて無事であった。これで2017年の授業は終わった。ほっとした。緊張緊迫の北朝鮮に彼は頻繫に往来しながら研究を続けてきた。私は最初に彼に北朝鮮研究を勧め博士論文を指導したことを思い出しながら彼の研究状況に耳を傾けた。
 日本では世襲的権力継承の独裁、拉致・核・ミサイル、戦争用語などで不思議、かつ異様な国と思われているが「北朝鮮は“普通の国”である」と前提して講義が始まった。目下北朝鮮の危機について国際関係について詳しい説明があり、テレビで知り尽くしたものであり、分かりやすかった。ただ北朝鮮の宿願である統一のために戦争になれば約7兆ドル(急変事態の3倍強)かかるという数字を出した。私は学者が見た実情に関心があったのでもの足りなかった。調査が難しいのか、話し難いのか、やはり禁断の国家なのであろうか。