崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

『マイカー人生』

2017年04月29日 05時42分16秒 | 日記

 最近いただいた本の中には著名な民話研究者、私とは面識のないフェースブック友などからのものがある。昨日、親しさをもっている島根大学名誉教授酒井董美先生からの『マイカー人生』が届いた。なめらかな文章、私の日本語読本にもなりそうである。80の人生、どう変わってきていらっしゃるかに注目して読んだ。PCをこなす、年賀状を止めるなどの項目が並んでいる。私とは年齢的にも近接しており、関心事が多い。私とは共通点が多いが対照的なことがある。先生は徹底的に地元を生きる人であり、それに比して私は放浪者的であるといえる。
 先生の傘寿(80歳1935年生)の話に目が止まった。去年私の友人が80歳になり傘寿記念会を準備のために仲間と相談したが、皆が曰く、今は長生きの時代だから大きくお祝いするのは88歳に延期することとなった。本人は言った。88歳まで長生きすることへの励ましの言葉は感謝であるが、その時には祝ってくれる人も老齢になり祝う力がなくなるだろうとちょっと残念そうであった。