崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「アジアの社会、文化と共同体」 崔吉城・櫛田宏冶

2016年10月02日 06時21分41秒 | 講義

 朝から会場の教室で礒永氏以外に二人の学生白君、柴田君そして家内と友人の前田氏が準備をした。演題付着、受け付けのテーブル、トイレ掃除、資料印刷、案内の張り紙など。最も重要なことは白君、柴田君の協力によりSkypeで映像講義ができるように設置したことであった。ようやく中国、韓国、日本の5箇所につなげて映像で講義に参加していただきコメントもいただけた。私は確認する予備会話をすることができた。その時点ですでに私は十分に疲れていた。読売新聞以外の毎日新聞、朝日新聞、山口新聞、長周新聞の全新聞が報道してくれたが全学的なオムニバス形式であっても校内の教務的協力は不十分、他の大学からは一人も参加しないまま講義が始まった。
 市民に公開、ITによる講義で「なぜ今アジア共同体か」を問う講義の第1回目であった。学生以外に40名、下関の知的活動のキャパシティ、マキシマムであった。櫛田学長と私のチームティチングの縁、それは一緒にアジアを旅行しながら多くのことを話し合ったことであった。私は自己紹介を兼ねて全体の趣旨を話した。ナショナリストの私がなぜ親日派と言われたか、砕いて話をした。そして映像の上の登場人物の紹介に続いて、国際化やグローバル化への反動的な地域中心主義、グローバル化とナショナリズムが真っ向から対抗する民族主義の危険性のある国境の壁をどう乗り越えていくかに触れた。大連理工大学の林楽青氏、孫蓮花氏、大連大学日本学部長の林教授、韓国世明大学の金弼東教授、慶南大学校の張竜傑教授、日本の大阪市立大学の堀まどか准教授、広島大学の楊小平氏が映像でコメントを頂き私と会話を進めていった。ITによる講義としてよい経験であった。その後福岡毎日新聞本社から取材に来られた三嶋記者らと私の研究室で暗くなるまで話は延々と続いた。