崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「韓国民俗学大会」

2015年10月31日 06時13分00秒 | 旅行
昨日水原で開かれた「韓国民俗学大会」で基調発表をした。80年代以来初めて久しぶりに参加したことになる。8学会の連合大会であり、民俗学の質的発展、学会運営の定着、討論のマナーなどを見る良い機会であった。民俗学が廃れていく現象に触れられていているという前提において危機感を感じ、民俗学者たちが政治的に訴える場のような雰囲気であり、私は異様感を持った。民族主義と伝統固有文化を主張してきてグローバル時代に廃れていく日本のことを思っていた。この学会のイントロで政治的に要求するような企画であるように感じた。
 国会議員、道議員が決まった順番を代え、登壇して政治的発言が続き戸惑いながら私は体調不良にも関わらず原稿を配布、パワーポイントを利用して20分の時間を守って発表した。文化財や文化遺産の登録に関する国家間の問題点、学問の客観性を主張した。しかし私の主張内容は理解されずコメンテーターは被害者と加害者の問題を討論する必要がないと言う。私はそのまま壇上に座っている必要性がないと感じたが、日本も原爆被爆を以って「被害者」と主張することを批判するなど私の客観的な見方を説明し、むしろ聴衆は納得する表情であった。終了して下壇して多くの懐かしい人たちに会った。しかし体調不良で早めにソウルのホテルに戻った。写真FBから、윤동환씨撮影