崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

慰安旅行

2015年10月08日 06時03分30秒 | エッセイ
 昨日内閣改造の発表、目玉の「1億総活躍」を聞いて、どこかで聞いたことがある。戦前国民総動員に「1億協和」といわれたことである。当時朝鮮2000万、日本7000万を含めた数字である。安倍政権を軍事政権のように見る反政府的な見方をしている人達によい餌をあげるのではないかと懸念する。戦後朴正熙大統領が国民憲章や家庭儀礼準則などを戦前の日本帝国を思い出すと非難があっても関係せずそれらによって韓国は発展してきた事実がある。それらの現象は繰り返しではなく、あくまでもモデルにしてほしい。私はセマウル運動が植民地の農村振興運動から来たものと主張した。それは似て異なる。
 今日から韓国の出版社民俗苑社員慰安旅行団が下関へ、バスの貸し切り、通訳の学生など段取りが終わった。同僚の磯永准教授が3日間搭乗同行しながら案内してくれるという。幸いに今日の授業は振替により調整することができた。単に観光ではなく、出版関係の知識を広げ考えるゼミ旅行のように私が誘って2回目になっている。下関は観光名所も多いが、経由地点になっており観光地になっていないような感がある。今度の3日間は、下関を中心に観光・研修旅行を有意義なものとして成功させたい。萩の世界遺産、秋吉台、道の駅などで楽しんでほしい。
 また今年度二人目のノーベル賞に東京大学の梶田氏と発表があり、嬉しさが全国的に広がっている。今度村上春樹の文学賞に関心が注がれ賞を日本が独占する雰囲気になっている。特に基礎研究で東アジアで日本の研究体制に中国や韓国には刺激と同時にモデルにしてほしい。特に政治家による関係を悪くしてはならない。私はもう一冊の『植民地史正しく見る』を仕上げつつある。