崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

遠く避けたい葬儀場

2015年09月09日 05時32分48秒 | 旅行
夏休み中の大学は静かで寂しい。みんな何処で何をしているのだろう。中国からの大学院生の留学生の林氏にスマートフォン、長崎から応対してくれる。先日神戸で調査をしていたのに昨日は長崎にて、熱心に研究調査をしている。静か、寂しさに熱心の熱が感じられた。私たちの読書会は続いている。韓国文化論の準備、絹代塾の映画鑑賞会の実行なども楽しんでいる。ビジュアルフォークロアの北村皆雄氏制作の映画「冥界婚」(2時間)を監修、民俗苑出版の絵葉書の監修に努めた。1週間執筆に夢中になって一歩も外出しておらず、出る気持ちにもならなかったが、昨日大学院の会議に出席して、会後に学長や金田先生らと放談して新鮮さを感じた。
 金田氏は広島西条の話、下関に来る前に住んだ町なので懐かしい。駅から大学へのブルーバード路辺公園のところに墓造成をめぐって住民たちが反対しているという。特にクリニックの施設の近くに墓は抵抗があろう。それに櫛田氏はフィードバック、新下関駅の前に葬儀場を建てようとして反対されて今のような白い教会式の結婚式場が建ったという。わがマンション地帯には海に向かって景観を守るために新築には反対する。国家レベルでは沖縄が基地建設に反対している。ごみ処理場の設置を反対するのは最も一般的であろう。必要でありながら遠く避けたい。しかし自分から遠く、他人から近い。その距離感の葛藤は起こりうる。トイレを屋外に置くのが伝統であったが今では屋内に置くようになった。基地、墓、ゴミ捨て場などの問題は常にあるが譲り合う知恵が必要である。