崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「和」と「不和」

2015年06月13日 04時29分07秒 | 旅行
 ある集団の指導者と談論した。集団の中の「和」について「不和」となる人も多いと私は話した。「和」とはただ倫理的であるだけではなく指導者の意識と組織、経営などまで至る。どうしても「不和」な人は外さなけれならない。結局人事の話になっていく。特に集団の規模が小さいと家族経営的になりがちである。小さい集団、家族経営が必ずしもやりやすいとは思えない。
 今の日本では親を殺すと言うようなことが起きても一般的な殺人事件扱いになり私には異様な感がする。ドラマでも家庭不和や暴力や家族内の直系尊属(父母など)殺人がテーマになっている。儒教的伝統社会では父母らの殺人は加重重罪になっていた。私の知人で世界的な有名なエール大学の名誉教授のDr.Kohの研究が有名である。しかし近代憲法精神に違反すると普通の殺人罪になっている。ただ韓国の刑法第250条では殺人尊属殺害について一般の殺人に比べて刑が重い伝統倫理を残しているといえる。また社会的な倫理によってバッシングが強いので法律以上重罪意識が社会統制に働いている。
 家族内の生活は社会生活の基本になる。友人関係、仲間、職場の上下関係へと延長するように…。この倫理について「古い」と言われそうであるが、実は「新しい」ともいえる。家族は一番長く密接な愛情的関係であり、人間社会の基本である。儒教的な孝行精神は古くて新しい。

① 사람을 살해한 자는 사형, 무기 또는 5년 이상의 징역에 처한다.② 자기 또는 배우자의 직계존속을 살해한 자는 사형, 무기 또는 7년 이상의 징역에 처한다.