崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

性と美

2013年11月28日 05時43分31秒 | エッセイ
 数年前京都造形芸術大学で講義を市民に公開した時「性と美」を講演した時のことを思いだす。その際私は韓国の春画を見せながら田中優子氏の浮世絵と比較しながら議論した。その議論は『京都のくるわ』(新典社)に載っている。田中氏は法政大学の次期総長候補となっている。
 昨日日本文化論講義でそれを紹介しながら講義をした。韓国の李朝時代、日本の江戸時代の性的表現は非常に対照的であることを説明した。マリノウスキーの「性と美は異なる」という「セクシー」の意味を探った。日本人、韓国人、中国人の学生たちは戸惑っている表情であった。来週は映画「さゆり」を見せると約束した。その直後ある教員から私が「学生にポルノ」をみせたと学生からきいた話を伝えてくれた。非難か賛美か、「豚に真珠」の結果になりかねないけれども講義を続けたい。