崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

韓国からお客82名を港で迎え

2013年06月13日 02時21分00秒 | エッセイ
下関港に出迎えるのが一つ慣れになっている。昨日、港に到着したのは朝の7時40分、既に客が下船して出始めていた。普通8時から下船し、団体客が出るのはそれから1時間ほどかかるのが常であったが、多少早くなったようであった。関釜フェリーは早く到着しても入管や税関の担当者たちの出勤を待ってその時間に下船するようになっている。このフェリーではお客さんに「長く待たせる」、つまりお客さんを中心としていないことが最大の問題点であろう。お客さんを船中に長く拘束することは「退屈さ」を持たせることであり、現代のような時代に顧客サービスの最大の欠点であることを考えてほしい。100年以上の歴史を自慢しながらこのような問題点を改善しないのはなぜであろうか。
 人流は飛行機に奪われても大量の物流は船である。しかも最近は円安でまたお客さんが増えつつあるようであり、昨日も団体客が多く感じた。私は鵜澤副学長と一緒に韓国から東亜大学へ来られる82名の中高校生団体を迎えに行った。待合室半分弱を埋め尽くした雰囲気、日本到着の記念写真を撮った。これから多くのスナップ写真で記録される思い出、楽しい日程であろう。
 私は東アジア文化研究所で「朝鮮」の読書会、稲の品種改良により朝鮮が日本化していくことを読んだ。新しいメンバーとして田邉正樹氏が加わった。彼は予備校の先生でありながら各種の社会運動を行っている方である。倫理法人会の下関事務局の方であり、郷土史家として活躍の業績をお持ちの方であり、これからそれを踏まえた彼の意見が聞けるのが楽しみである。研究所はこれからこの読書会以外にも「絹代塾」「楽しい韓国文化論」「下関映画祭」、大学40周年記念行事などと関わって活動を本格的に稼働することとなる。ただ大学生に参加してもらえるかが私の関心の焦点であり、疑問である。参加は「強制動員」ではなく、教育のチャンスとして、お互いに受け止めてほしい。必要に応じて強制と半強制、自由参加の教育のチャンスの多様性をキャンパスに吹き入れたい。