崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

しものせき映画祭

2011年05月14日 05時41分39秒 | エッセイ
文化人類学の講義の出席率が高く、ほぼ全員がすでに教材を準備していることに驚いた。数年間教材を買うように薦めてもあまり反応がなかったのに私は奇跡のように感じた。偏差値が高い入試ということより、教育によって卒業後に名門化を訴えたことが受け入れれたようである。感謝である。
 夕食会をかねて「しものせき映画祭」の反省会が玉椿旅館で20人弱の参加で行われた。企画、制作、撮影、カメラマン、字幕、支援者などが参加した。東亜大学と共催により成功的であったと言うことで恒例化することとした。来年の11回目の開催の準備が始まったような感じで、実行委員たちの反省と決議が述べられた。下関にこれほど多くの人材がいるということは日本の地方が文化的な力を持っているという象徴的なことかもしれない。皆の反省点は集客の難しさであるとのことであった。
 私は見せる、見るだけでなく、映画を見る機会に人と人の交流、つまり文化生活を推進していくという意向を主張した。ヨーロッパなどでは音楽会、オペラなどを生活に挟みながら市民が交わり、文化生活に活気が出ることを期待している。それがふるさと、地域を愛することであろう。来年もぜひ映画祭に参加させていただきたい。満州映画協会に勤めたことのある曽根崎明子氏の娘、孫まで映画人として参加し、心強く感じた。本当にYes, We can.である。
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