崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

大佐」や「将軍」

2011年03月22日 05時30分31秒 | エッセイ
 11日国会中継を視聴していた途中「地震速報」の画像に代わり、天地壊滅状況のニュースでショックを受けたのは私だけではない。その後政治ニュースや娯楽番組などたの情報は乏しくなった。政府と国民が総力を上げて危機を乗り越えようとする。政治論争も消え、空白のような状況が続く中、与党から自民党の谷垣総裁へ協力を求めたという情報があったが拒否されたという。昨日広島大学名誉教授との放談の中で彼がその点について今、総力を挙げて復興をめざす時なのに与野党を区別して参加しないと拒絶した谷垣氏の態度は正しくないと言い出して私も大いに賛成した。与野党を問わず、地位を問わず、可能なことはどんなことでも協力すべきではないか。野党の声がマスコミから消えて、伝わってこないのは不幸中の幸いである。
 リビアのニュースも多く伝わってこない。しかしCNN,外紙などを通して知ることができる。それより日本の情報が外信でどう伝わっているかも知りたい。カダフィの抗戦にアメリカ、EUなどが攻撃する戦争が続いている。「大佐」や「将軍」という独裁者の称号は軍事によるという意味がある。彼らの末路が戦争になる例になるかもしれない。「正しい戦争」には以前論じたことがあるが、いまの西洋諸国のカダフィへの攻撃は戦争というより国際支援のように感ずるのは何故であろうか。それは長い独裁者は生前に悲劇に向かわせるべき正義の行動であるからであろう。