崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

危機は人を一段高く、大きく変える

2011年03月19日 05時47分35秒 | エッセイ
 福岡に滞在して研究をしているソウル大学校の全京秀教授から電話があった。彼は日本という国、日本人が東日本大震災を受けて、危機に直面しても冷静に対応しいるのに感嘆したという。一言で日本人は偉い国民であるという。私も大いに賛成した。ただ韓国ではマスコミなどが過剰に悲惨な面を「偏執報道」をしているようであるともいう。私にも韓国から連日安否の電話や電子メールなどが届いてる。日本中、全国的に避難の話が出ているが、我が家族を受け入れてくれると大邱の郭病院理事長、今はなくなった友人の息子からの言葉(英文)をいただいて慰められている。
 昨夜の菅首相の全国民へのメッセージは素晴らしい。「家族や地域の絆を大切にして、ともに助け合い、協力し合って、この事態を乗り越えようと努力をされております。そうした皆様の行動に対して、心から敬意を表したい。このように思います」「日本の復興についても、必ずや、この地震、津波の被害を乗り越えて、日本全体が復興できる。このように確信を致しております」。内容も内容であり、暖かい感情を込めた言葉に家内はテレビに向かって拍手をした。時々不満を本欄でも教育が足りないとなど書いたことがあるが、現地の住民、町長、知事など自治隊のインタビューを聞いて日本の教育は良いと感じている。危機は人を他人へ関心をもつようにし、さらにもう一段高く、大きく変えることもある。

Hello
I worry about your damage from the nuclear crisis. I am willing to help you if you need to take shelter.
Take care
Sincerely yours, Seung-Hoon Woo.