崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

アフリカ宣教20数年

2010年07月03日 05時23分36秒 | エッセイ
 わが夫婦と親しく付き合っている女性の下関在住の吉岡陽子氏はアフリカニジェールで宣教20数年の経歴の持ち主である。彼女の体験談を聞くチャンスがなかったので昨日私の「文化人類学」講義に招請して話を聞いた。彼女は若いときアメリカで看護士のための講義を聞く中でニジェールの病院で奉仕している医師を尊敬してその病院で奉仕することになってキリスト教の超教派宣教会(SIM)の宣教師としてニジェールに派遣されたという。(写真の中央が吉岡氏)
 文盲率80%を越える、貧乏な国で患者を看護しながらの20数年の人生はどう評価されるのだろうか。彼女の能力や体験は光るものである。私は彼女の持つ光をこの世に広げてあげたい。講義では学者としてではなく、現地に住んだ体験者としての話を聞くことができた。フランス植民地であったイスラム社会の小さい村でイギリス植民地に比べてフランス植民地の国が貧乏国であること、多妻婚の問題、女子割礼などを確認することができた。
 彼女と宣教の話をして帰宅してまもなく山内真牧師から電話を受けた。私がアイルランド人のケースメントがアフリカなどでクリスチャンとして黙々と行政に勤めたことを書いたのを読んだ感想を聞かせてくれた。嬉しかった。