崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

植民者の高級住宅

2009年09月03日 01時29分11秒 | エッセイ
 ケープタウンに来て3日間は晴れて天気の良い国と思ったが以後、風が強く雨が降って市の背景の山のテーブル山のケーブルカーが運行中止になっている。しかし年中良い気候だという。海に向っている高級住宅街は植民地伝統のイギリス人が住んでいる。その海辺を走りながら時々休憩をして、彼らの幸せを感じてみた。ここに訪ねてくる人は楽しみを味わうためであるとガイドは言っている。
 イギリス人は植民地経営と気候の良い処に定着している。日本人たちは植民地に多く出ても一人残らず帰国させられたこととは相反する。アフリカ人たちは今英語ができるということでプライドを持っている人が多い。植民地という悲惨な歴史は希釈してしまっており、歴史は歴史、現実は現実であるということをここで目の当たりに見ている。