崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

プラタナス

2008年05月26日 07時24分12秒 | エッセイ
釜山でプラタナス並木歩道を歩きながら昔を懐かしく思っている。日本植民地政府は新作路に成長の早いポプラを植えて今でも農村ではそれが多く残っている。日本がアカシアなどを輸入して朝鮮の山林を破壊しようとしたも言われている。大学のキャンパスには銀杏の木を植えた。私はソウル大学の古いキャンパスで黄色の落ち葉を踏みながら歩く文学少年であったことを思い出す。プラタナスは戦後アメリカ式の並木として植えられている。その木に登って軍人の行列をみた。歩道を歩いてみると車道とは違って歩道の事情は非常に悪かったことを思い出す。近代大都市の並木通りを歩きながらなつかしく思った。