崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

2007年12月19日 05時48分21秒 | エッセイ
 熟して黄色く染まった柿の木がそのまま晩秋の風景になっている。バスの窓から見える風景を美術的に鑑賞しながら「なぜとって食べないのだろうか?」という思い、そして食べてみたくもなる。美味しい果実や木の実は鳥などがそれを食べて種を伝播させようとする植物の願いが込められている。先日留守電にある人が自分の家の柿が豊作なので好きだったら送ります。と伝言が入っていた。どう返事すべきか戸惑って数日になっても柿が届いてないので失礼かと思い「柿を待っている」とミクシに書いてみた。彼はもうすでに柿は熟しすぎだという。また他の方が送りましょうかというメールが来た。韓国では老人をヨンガムといい、柿をガムといい、ガムが共通している。熟した柿はやわらかく老人の好物ともいわれている。私も柿を見ながら老人になったのではないかと年齢を意識している。