崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

引っ越し祝い

2007年12月06日 07時10分19秒 | エッセイ
 堀さんが我が家から近いマンションに引っ越してきた。彼女は夫をなくして一戸建ての住宅で一人暮らしをしており、私も数回尋ねていった。庭には生前、夫が手入れをした木や花の香りが保たれていた。私どもは留守のとき犬を預かっていただいても、彼女の暖かいお世話とコタちゃんとも遊べる良い環境であった。しかし一人暮らしには大き過ぎ、また教会などからも遠く不便を感じたので引越したのである。引越しに夫がプレゼントしてくれたライラックを鉢に植え替えて持ってきたいと言い漏らしたことを聞いてジーンした。昨夜突然新しい住居のマンションに祝いにたずねていった。韓国の習慣では石鹸やトイレ用のものを持っていくのでトイレットペーパーを持って行った 。昔はマッチや蝋燭などを持って行ったが今ではそれがそれほど使われないので、使われるものに変わったようである。近くなって物理的な距離とともに心も近くなった感じがする。