崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

櫻井徳太郎先生を思う

2007年10月21日 06時31分33秒 | エッセイ
 1972年日本に留学に来たばかりで出会った人の顔は忘られない。指導教授の堀一郎先生から古野清人先生、そして末成道男さんの紹介で原弘子先生、アメリカの我妻先生、櫻井徳太郎先生などを思い出す。特に櫻井先生はご自宅まで招待してくださった。そこで山折哲郎先生、宮田登先生と同席し、御馳走になったことを昨日の出来事のように覚えている。昨夜国立民族学博物館で研究会後の夕食会で櫻井先生が最近亡くなられたことを聞いて、悲しく思っている。先生とはシャーマニズム研究者の先輩、同士としてで交流をよくしていただいた。大分ご無沙汰していてこの訃音を今知って申し訳ない気持ちでいっぱいである。最近日本でシャーマニズム研究が低迷な感じがするのも、このようなシャーマニズム研究の大家が去っていくこととも関係があるように思われるる。おくればせながら桜井先生のご冥福を心からお祈りいたします。