永野宏三のデザイン館&童画館  アート日和のできごと

イスラエル国立美術館、ミュンヘン国立応用美術館、国立国会図書館、武蔵野美術大学美術館図書館他に永野宏三の主な作品が収蔵。

1901の憶い。東田第一高炉。〈ボヘミアンの旅風景?北九州八幡東編〉

2011-12-11 06:26:32 | アート・文化
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東田第一高炉。〈C〉著作権者: 永野宏三・ひろみプロ


JR鹿児島本線枝光駅から八幡駅にかけて北の方向、車窓から眺望すると視界が広がってきます。広大な辺り一帯は八幡東田総合開発計画として、最先端の情報通信関係の企業が進出して様変わりを見せています。
この東田地区に、明治三十四(1901)年、日本初の近代溶鉱炉として火が入った記念碑的高炉「東田第一高炉」が保存されています。
東方向に位置するテーマパーク「スペースワールド」が、「東田第一高炉」の光景と一体化様していて巨大なモニュメントとなって 、かつての製鐵「八幡」のイメージを進化させています。
第一高炉の真下に北九州産業技術博物館が金属を暗喩したかのようにメタリックな姿を見せています。北九州市が培ってきたものづくり技術に光りを当てて未来へ繋ぐ博物館です。描いた絵は環境ミュージアムの庭園から見た光景です。






スペ-スワ-ルド駅。〈ボヘミアンの旅風景?北九州八幡東編〉

2011-12-10 13:14:42 | アート・文化
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スペ-スワ-ルド駅。〈C〉著作権者: 永野宏三・ひろみプロ


天気が時雨れたりする師走ですが、きょうはかなりの冷え込みがあります。
筆者はフード付防寒着を着込み画材道具を肩に掛け八幡を漂泊しています。今日はぼちぼち八幡駅の隣町東田に向ってみました。 
 JR八幡駅から3分程、電車がスペースワールド駅ホ-ムに入る時は車体が斜に傾いたように大きく蛇行して到着します。
 かつては枝光・八幡間を国道3号線沿いに走っていた鹿児島本線のレールが、北西の位置に大きく移動してできた新しい駅です。
 ホームに降り立つと、スペースワールドが間近に見えます。駅の辺り一帯は、明治34年に東田第一高炉を基点とする官営八幡製鉄所が誕生、近代国家へ第一歩を踏み出した日本のモニュメント的な地であります。
近代高炉が誕生して100余年。今から10年前、2001年には「北九州博覧祭」が開催されて、広大な東田地区は大きく変貌して新しい街になりました。







八幡駅北口・東田IT地区。〈ボヘミアンの旅風景?北九州八幡東編〉

2011-12-07 15:36:41 | アート・文化
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八幡駅北口・東田IT地区。〈C〉著作権者: 永野宏三・ひろみプロ

すっかり師走というのに筆者は風景を探しを求めて旅を続けています。悠長なもんです。途中には所在を報告するために時々家人に電話を入れるのですが、家人からは「こんな時に何をしてんの! !帰ってきなさい!」と、叱られる始末です。ストイックに漂泊するボヘミアンは風景探しが使命なので、家人の小言は無視して次ぎの旅に向います。
河内から八幡駅に戻って、JR八幡駅北口を風景ショットスケッチしました。かつて新日鐵八幡が東田を拠点としていた頃の広大な跡地です。東方向のスペースワールド駅から伸びる大通りを中心に一帯はすっかり新しい街に生まれ変わっていました。歴史的な事情はともかくIT情報通信ネットワーク関連の建物が、辺りのランドマークになっていました。











河内貯水地。〈ボヘミアンの旅風景?北九州八幡東編〉

2011-12-04 10:01:20 | アート・文化
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筆者ボヘミアンの旅人はしばらく門司に帰っていました。旅の間に門司港で絵の発表をしたり、溜っていた雑事を片付けたりと平常な毎日の生活に浸っていましたが、そろそろ旅の虫がうずうず起き始めだしたので、旅仕度にかかり、ホームを出ることにしました。
旅立ちに幸先よく、そして縁起よく冬空に虹が出ました。旅先は冷たい雨でしたが、くっきりとしたレンボー色が歩く躯を押してくれました。


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河内貯水地。〈C〉著作権者: 永野宏三・ひろみプロ

筆者は前の旅に続き八幡に振出し向いました。雨の合間に少しですが青空が見えてきたので、河内貯水地に向って歩いてみました。
麓の大蔵の町から大蔵川沿いに緩やかな山道を歩くと、軽い登山気分と心地よい汗がかけます。登り切ったところに四方を山に囲まれ、満々とした水と濃い緑の木々を懐に抱き自然との調和を見せる河内貯水地に着きました。新日鐵八幡製鉄所の人造湖である貯水地は、梢をわたる風の音が聞こえるほど静かでした。湖にはまわりの緑と対照的に朱赤で彩られためがね橋(南河内橋)が懐古的なデザインを見せています。日本に唯一残る凸レンズの形をしている珍しい橋だそうです。湖の遊歩道では辺りの様々な自然の表情を楽しむことができました。