永野宏三のデザイン館&童画館  アート日和のできごと

イスラエル国立美術館、ミュンヘン国立応用美術館、国立国会図書館、武蔵野美術大学美術館図書館他に永野宏三の主な作品が収蔵。

“夢のカリフォルニア”。“青い影”。

2011-04-16 06:13:57 | 日記・エッセイ・コラム
一日中、FMラジオをつけっぱなしにしています。手は机の上で動いていますが、耳には結構情報が入ってきます。先月11日の大地震による津波警告情報は、クラシック音楽が流れていて突然に緊急告知に切り替わり14時20分に流れてきました。25分後には恐ろしい現実のものとなり悲しい状況になりました。
FMは時には青春の時代に時を逆回転させてくれることもあります。世界の音楽・日本の音楽という番組で、60年から70年代に風靡した『ママス アンド パパスの“夢のカリフォルニア”』『プロコル ハルム“青い影”』のノスタルジックな音が流れてきました。一気に当時に還ってしまいました。
ママス アンド パパスと云えば60年代のグリニッチ・ヴィレッジ フォーク・サウンドでぼくたちの耳を奪ってしまいました。ビートルズもよかったのですが、精神的にぐっとくる“夢のカリフォルニア”は最高にGOODでした。おなじくプロコル ハルム“青い影”は深夜にレコードを回し聴くと、なかなか心の奥に染み渡ってくるものがありました。“青い影”のタイトルがいいですね。なんかミステリー小説のタイトルを彷佛させるものがありますが、それとは違いナィーヴな音と唄で切々と訴えかけてきます。
グリニッチ・ヴィレッジを訪ねたことがあります。ボブ・ディランなどがNYで音楽を模索していたという伝記ものを読んだりして、特にグリニッチ・ヴィレッジはフォークのメッカであったわけで、ぼくにとっては音を精神的なものとして受取っていました。グリニッチ・ヴィレッジは古いビルが立ち並ぶしっとりしたした街で若い学生らしき若者が多かったです。アーティストが多かったのではないでしょうか。ディランも影響を受けたビートニク詩人・アレンギンズバーグがこの時代いろんな場面でムーブメントをおこしました。
コンピュータから音をつくられたものと違い、当時の音楽は楽器からくる音とアーティストのハーモニーが融合される息づかいというか、そんな音が惹き付けてくれていたような気がします。