永野宏三のデザイン館&童画館  アート日和のできごと

イスラエル国立美術館、ミュンヘン国立応用美術館、国立国会図書館、武蔵野美術大学美術館図書館他に永野宏三の主な作品が収蔵。

ドロンちび丸。

2011-02-20 06:25:06 | 日記・エッセイ・コラム
街では古本屋さんの店をすっかり見かけなくなってしまいましたが、小倉南区の骨董店というか、今はやりのレトロ物の店で懐かしい“杉浦茂”さんの漫画全集(ヘップ出版・1988年発刊)を発見しました。ぼくにとっては貴重なものです。
今の若いアニメーション好きのひとたちには杉浦茂さんと云ってもピンとこないでしょうが、ぼくらの世代にとっては、すごいキャラクターを漫画の世界で描かれた方です。「ドロンチビ丸」「少年西遊記」「少年地雷屋」「猿飛佐助」「太閤期」「〇人間「八百・八だぬき」「モヒカン族の最後」「水戸黄門漫遊記」と数々の名作があります。昭和28年から昭和30年代にかけてブームがありましたから、ぼくらは少年時代の成長期とともに影響をもらったものです。ストーリーにわくわくしながら読んだものです。
手に入れた全集にはもちろんこれらの名作も入っています。目がくりっとして、ふっくらしたまん丸い顔は少年読者を惹き付けたものです。
ぼくは杉浦茂さんの漫画を読むとなぜかお腹が空いたことを思い出します。キャラクターの顔がそうさせたのでしょうか。今で云えばアンパンマンのキャラクターにこどもたちが食べ物に例えて興味をおぼえるように、杉浦茂さんのキャラクターにはそうさせる心理的なものがあるのだと思います。
買った本のバイオグラフィーに杉浦茂さんが田河水泡さんのお弟子さんだっとは、今の今まで知りませんでした。そう云えば、ホンワカしたマンガのストーリーに共通するものがあるような気がしました。