永野宏三のデザイン館&童画館  アート日和のできごと

イスラエル国立美術館、ミュンヘン国立応用美術館、国立国会図書館、武蔵野美術大学美術館図書館他に永野宏三の主な作品が収蔵。

70年代のころのこと。

2010-12-11 11:09:53 | アート・文化
Mさんが自身のブログに1970年代初頭にヒットしたロックグループ『クリーデンス・クリウォーター・リバイバル』の曲“雨を見たかい”のことを書いておられました。ブログを読んでいて一気に70年代に引き戻されてしまいました。
70年と云えば、ブリティッシュロックをはじめロックが当時の若者に多大な影響をあたえたもの。ぼくも影響をうけたそのひとり。ライフスタイルや思考にもロックがいきいきとエッセンスを与えてくれたような気がします。今もそのことは変わりません
当時の小倉にはふたつの老舗ジャズ喫茶があって、学生や会社員が夜や休日になると一日中たむろしていた。ぼくも暇つぶしに通ったものですが、もうもうと蔓延するタバコの煙りと無言で体を揺すりながら凄い音量でジャズを聴く集団にはなかなか馴染めなく、やはり自分のステレオで聴くロックがからだに合っていました。当時、ジャズロックと云ううたい文句で聴かせる喫茶店が福岡や熊本にあったがロックが自分の生き方にぴったり合っていました。
その頃、外国のロックを真似た日本のミャージシャンの曲が深夜放送で流れていましたが、日本はそのころフォークロックという世界ができつつありました。
情報をインターネットですぐとれる現代とは違い、情報が少なかった70年の時代。新聞や本屋とレコード店と深夜放送が情報収集源。ロックとフォークと映画と美術手帖、漫画雑誌ガロ、そしてちょっとした小説が70年のころのぼくのささやかな文化の享受でした。
当時の70年代と云えば、門司から小倉、八幡へと西鉄電車が超満員の人を乗せて走っていたころです。そのころの小倉の街は人が多く活気がありました。
80年から90年代に移行するころから、日本はあまりおもしろくなくなってきました。