永野宏三のデザイン館&童画館  アート日和のできごと

イスラエル国立美術館、ミュンヘン国立応用美術館、国立国会図書館、武蔵野美術大学美術館図書館他に永野宏三の主な作品が収蔵。

サイバーワールド。 

2008-09-12 10:03:25 | 日記・エッセイ・コラム
僕はほとんど毎日、仕事やプライベートでパソコンやインターネットを利用している。時には12時間ぶっ続けでモニターの前に釘付けになっている時もある。異常である。35年前のころ、そのころ複写の手段としては青焼きという機械があった。コピー機はゼロックスが乾熱式のものをはじめて出したくらいの時だ。その時でも、いわゆる情報革命と言われていた位だから、今のインターネット時代と言えば、考えられないくらいのとんでもない情報格差だ。サイバーワールドの今、生身の口から言葉を発さないでもコミュニケーションができる。リアルワールドは、もう要らないのか。きのう、ある元大手出版者編集者の方とお話していたら、子どもの表現力の話しになって、本の感想文を審査していて、ほとんどの審査員がなど誤字脱字ばかりにチェックを入れて、良いなと思う作品を落としてしまうと嘆いておられた。パソコンを使って作られた作品は誤字脱字は少ないが、手書きの原稿はあるそうだ。でも、表現は瑞々しくすばらしく、その子どもの感性を大事にしたいと思うが、大方が減点方式で選から外してしまうそうだ。感性はリアルだ。今の時代はそれさえも潰してしまう。