知人のOさんのバンドのコンサートを聴く。沖縄民謡をベースにしたワールドミュージックだ。コンサートのタイトル中にカリー(沖縄ことばで幸せというそうだ)とあるように幸せを呼ぶおだやかになれる音である。会場は門司の歴史のある建物のインテリアを現代的に演出したところで屋根がスレート葺きらしく雨が屋根に打つ。雨の音が音楽と重なりあつて効果音を出していた。Oさんのギターテクニックは素晴しく耳に心地よい。シンガーの二代目、ネーネーズ・メンバーのよしこさんの声も心地よい抑揚のある声で、よしこさんの唄うその世界に溶け込んでしまってしまつた。音楽は音の物語りなのだ。唄は詩と声の音で伝える語り部なのだ。