動物霊園グリーンメモリアルのブログ

「いとしい子たちよ安らかに」

森の狸と和尚様

2018年05月29日 | 可愛い子とご家族のお話
小学校で春の運動会が行われた五月の週末、前日よりお電話をいただきました市内のお寺さんへお伺いしました。
境内でも児童たちの声が響きわたり門戸の先の作務所で和尚様が出迎えて下さいました。
今回お伺いしたのはお寺周辺に生息する狸が境内で死んでたの事で作務所の奥には白いシーツを骸布として包まれた遺体が安置されておりました。
お棺に納めていたところ、お寺の檀家さんであり当霊園を以前から利用されている男性が立ち寄り和尚様も交え昨日までのお話しをして下さいました。
狸の遺体を見つけたのはこの男性で檀家としてお寺の清掃奉仕をしてた最中でした。
山林に囲まれたお寺の周辺は自然が豊かで昔から狸が徘徊しておりましたが、ここ20年は餌場のドーナツ化現象なのでしょうか狸の姿はそれまで見る事はありませんでした。
この狸との出会いは今から1年程前、夕暮れの笹払いをしてると繁みの奥からカサカサと人ではない何かの生き物の足音が聞こえ目を凝らすと葦色の毛並みから狸だと分かり、その姿は森の緑と相まりとても綺麗に見えたそうです。
檀家さんからの目撃例はありましたが狸は決して人慣れはせず周辺の農業被害や境内を荒らす事もなくひっそり生き行く様から和尚様は無理な餌やりや干渉をしないよう関係者や訪れる方々に協力してもらいました。
四季を通じ何故か節目の時に姿を現す狸を皆それぞれに不思議に思っていたそうです。
鳥獣保護の観点から死体発見後、行政関係に連絡し今回のお迎えに至り和尚様に案内された本殿脇の案内板には狸について協力してくれた事への感謝の気持ちと荼毘に伏した事を美しい楷書書きで記されておりました。


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