動物霊園グリーンメモリアルのブログ

「いとしい子たちよ安らかに」

三毛猫母さん

2018年11月21日 | 可愛い子とご家族のお話
秋雨振りしきる朝、同じ区内で仔猫が事故死したという連絡を受けお迎えに伺いました。
訪問先は田園広がる農業を従事されている方で車庫を兼ねる納屋の先で一家のお母様と生後3ヶ月とおぼしき3匹の仔猫達が出迎えて下さいました。
農機具が整列されてる奥のニンジンの空箱に今回亡くなった仔猫が離乳食と共に納められ出迎えてくれた姉妹達は無邪気にそばで物珍しそうに箱を覗いたりかくれんぼをしておりました。
仔猫達の仕草を眺めつつお母様とお話をしてましたら他の用事のある方が来訪し後を追いすがる仔猫と共に母屋に出向きました。
私は一人しばらくの間周囲を見回すと雲の隙間の日差しが庭の草木の朝露を照らし鶏舎の囲いからは赤い鶏冠の住人達が主からの食事を首を長くし待っており、やや視線を下げ垣根を見渡すと仔猫達と色合いが似てる三毛猫が怪訝そうな感じで距離を置きつつ寄ってきましたが用事が有るのは私ではなく納屋の奥の親を呼ぶ鳴き声を発しなくなった動かぬ仔猫のようでした。
ほどなくしてお母様と仔猫達が納屋に戻り産みの親に頬擦り甘えておりました。
宅のお母様が言うには仔猫達が生まれる時は娘さんと二人段ボールでカマクラを作りこの納屋で三毛猫母さんに付きっきりで皆を取り上げました。
判で押したような親子の猫の顔を見、お母様は残った仔猫達が無事成長して欲しいと願い産みの親と共に見送って下さいました。



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