動物霊園グリーンメモリアルのブログ

「いとしい子たちよ安らかに」

通信紙第131号

2020年01月31日 | 通信紙版バックナンバー
令和2年(2020) 2月








事始め
12月8日と2月8日を「事八日(ことようか)」といい、様々な行事が行われてきました。
「事八日」というのは、この日が事を始めたり納めたるする大事な日だからです。
事八日には、針供養をしたり、お事汁を食べたりする風習があります。
12月8日を「事始め」、2月8日を「事納め」という場合と、その逆に、
2月8日を「事始め」、12月8日を「事納め」という場合があるのですが、
それはいったいなぜでしょう?

「事」とは、もともと祭りあるいは祭り事を表す言葉で、コトノカミという神を祭るお祭りです。
そのお祭りが12月8日と2月8日の2回あり、「事八日」「事の日」などと言われました。
コトノカミが「年神様」か「田の神様」かで、事始めと事納めの時期が逆転します。
この日付の違いは、この時に始める「事」が新年に迎える神様の「事」なのか、
田畑を耕し農耕に勤しむ人の「事」かという違いです。
年を司る神様を年神様といいます。年神様を迎えるために正月行事の準備を
始めるのが12月8日の「事始め」で、年越しの「神事」が始まる日です。


そして、後片付けもすべて納めるのが2月8日の「事納め」です。
こうして神様に関する一連の「事」が終わると、春を迎え田畑を
耕す時期となり、人々の日常が始まります。
江戸時代に入ると、12月13日が大吉日とされた鬼宿日にあたることから、
この日が江戸城の「御煤納め」と定められました。このため12月13日が
「正月事始め」として定着し、煤払い、松迎えなどの正月の準備にとりかかる日とされています。
年神様を迎えるための正月行事が終わって、人の日常生活が始まるのが
2月8日です。2月8日を旧暦で言えば、 3月中旬の気候にあたります。
春が来て暖かくなり、農作業が始まり、人の一年の営みが始まるというのが
この 2月 8日の「事始め」です。
こうして、年神様を迎える正月行事という「神事」の期間と、
それ以外の人の「日常」の期間とに分けるとすれば、一方の
始まりの日はまた一方の終わりの日になるわけです。

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【お知らせ】
令和2年3月春彼岸会行事日程について
以下の期日で予定させていただきます。
3月20日()、3月21日()、3月22日()
読経時間は各日、午前11時と午後2時の2回でございます。


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