5月の穏やかな日の午後、亡くなった猫さんを連れて来園された方がおりました。
自動車の助手席には段ボール箱を白い紙で覆ったお手製のお棺が横たわっており、表面には手書きの可愛らしい猫のイラストが描かれておりました。
斎場にて点火する前に「可愛い絵はご主人が描いたのですか?」と、尋ねましたら、にこやかに頷いておりました。
この方はお墓を持っておられ、過去にも猫さんを亡くされた時はお棺にその子をモチーフとした似顔絵とお別れの言葉を書いておられました。
これは、現在は成長し社会人となって葬儀に来る事が出来なかった息子さんの心を言葉にし、お棺に綴ったのだそうです。