美しい言葉たちに敬意をこめて

日本語の詩歌を英訳します。インタビューを書き起こすこともあります。

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石川啄木☆はたらけど

2006年09月15日 | 短歌
はたらけど
はたらけど猶わが生活(くらし)楽にならざり
ぢっと手を見る


i work and work
yet my life never be well
staring at my hands


前回の「はたらけど」は改行が間違っていた上に「猶」が抜けていたので、再度掲載することにしました。
すみません>作者、と作品、と見てくださった人たち。
これからは参考にした書籍やサイトを最後に載せておきますね。


改めて解説:

前回と比べて実はあまり変わっていません。
yet(~だけども)が抜けていたので入れました。
本来の改行にしてみると、2行目が一番重要なメッセージを持つ気がしたので、2行目を完結した一文にしました。

何度も読んでいると石川啄木の仕事ってwork(仕事)というよりlabour(労働)に近かったのかなと思ってしまったのですが、彼は学校の先生を辞めた後に新聞社や出版社でコラムなどを書いて生計を立てていたようです。

うーん失礼ながらあまりお金になりそうもないですね。
だから肉体労働的なlabourという言葉よりは、詩や短歌も同時に作っていたのでやっぱりwork(名詞では作品という意味もある)を使うほうが相応しいのかなと思いました。


参考:

声に出して読みたい日本語

wikiquote 石川啄木

啄木の履歴書

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8 コメント

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はたらく (irugu19)
2006-09-16 20:01:05
この人はかなりいいかげんな人だったらしく、家族を田舎に残して単身で上京していた時も収入はほとんど女遊びに使ってしまい、家族への送金は滞りがちだったそうです。友人の金田一京助の冬着を質に入れてまで遊びに使っていたくらいですから、相当なものです。そんな人が自分の手をじっと見つめても、よほど図々しくないとこんな歌は出てこないでしょう。自分の胸に手を当てて考えていたほうがよさそうです。この歌の「はたらけど」は当時の、農民、工員、女工たちの労働ではないでしょうか。
ええ! (deviliana)
2006-09-17 09:47:55
irugu19さん、こんにちは。



石川啄木ってそんな生活を送ってたんですか!私が今まで読んだ本では清貧なイメージがあったのに…。野口英世も似たような事してたって聞いたことあるけど偉人っていわれている人って意外にそんな感じなのかもしれませんね。



workはlabourの上位概念なので英語としてはこのままで行こうと思います。
不況のこの時代 (ひとみ)
2009-08-01 01:29:12
ふとこの詩を思い出し、検索してこのサイトを見つけました。でもこの不景気就職難の時代、仕事があるだけでもラッキーなんですよね。生活が楽になるほどの収入の仕事でなくても、まったく仕事がないのと比べるといいわけです。考えさせられます。
仕事って… (deviliana)
2009-08-03 22:36:00
そうですね、仕事があるだけでもラッキーって思います。でも生活が楽になるくらいの収入が欲しいな~と思うのは自然なんじゃないでしょうか。私は楽しく生活できるような仕事に就きたいぞ、と思ってしまいます。

ひさしぶりに石川啄木の短歌を読んで、作者の体験から昇華された言葉ってあるんじゃないかと思いました。
本当は・・・ (るな)
2010-12-26 22:03:42
働けど働けど
なお我が暮らし楽にならざり
じっと手を見る

ですよ
出典は・・・ (deviliana)
2011-01-04 21:28:56
るなさん、コメントありがとうございます。

るなさんの「働けど」の出典はどこでしょうか?私は今回は間違えちゃいかんと思って書籍3冊ほどあたってチェックしたのですが、やっぱり違うのかな?

最近、作者不明なほど古い短歌を翻訳したのですが、その元の元は中国から輸入したばかりの漢字だけでできた短歌でした。でも今それを検索すると漢字とひらがなで出てきます。

もしかしたら、「五・七・五・七・七」っていうくらいですから、音だけで本来は成り立っていたものかもしれないと思っています。
啄木の人間性 (ねじ式)
2011-06-23 05:12:27
「ローマ字日記」では
彼のどうしようもない様子が赤裸々につづられていると友人からかいつまんで聴きました
例えば チャールズ・ブコウスキーのように 一般的な人間からみればどうにも救いい難いヒトだったのでしょうね(いわゆる“駄目人間”かと)

かといって
評価を下げる理由にはなりませんが
子どもみたいな? (deviliana)
2011-06-23 13:54:15
ねじ式さん、どうやら石川啄木はあまり褒められた生活を送っていたようではないみたいですね。

駄目人間から生まれた良い作品って、自分の子どもみたいなものでしょうかね?関係は深いが、別の人格という感じ?

あと、青空文庫で『一握の砂』を見つけました。ご興味があればぜひ。http://bit.ly/2umfkU

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