どら猫日記

どらの目を通した気持ちを綴ろうと思います。

ちょっと面白い男性研究

2018-04-25 09:07:54 | 今読んでいる本

   後  

  光源氏の君の生まれる前から、成人になるまでの宮廷の様子、

  女御や帝に遣える人々のセレブになるための熾烈な闘いの記。

  日本人の古来からの結婚観も面白い。

  原点が「古事記」にあったとは。

  「源氏物語に学ぶ人間学」   境野勝悟著  致知出版社

  今、古今和歌集を勉強しながら、平安朝のおおらかさを感じているところだが、

  男性主体の世になったのは、男性が経済力を持つようになってから。

  だから、源氏の世は、まだまだ男女の仲も緩やかだった。

  男女とも、相手に認められるため、書や和歌、舞や音曲、様々な教養を積んだのだ。

  相手の心を慮った和歌に思いをはせて、優雅に生きていたのだが、

  宮中での帝を取り巻く環境は女性にとっては厳しい。

  これは「不倫の書」ではない。

  生活そのものが、男女の戯れ事のように思えてならない。

  兎に角、源氏物語は面白い。

                  

           


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