梅院暁の小説日記

このホームページは、作者がとあるゲームソフトで作っていたRPGを小説化し、日々の日記と共に載せたものである。

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D・W第12話『クリスとパーシヴァル』

2007-03-11 | Destiny・Wars
 前回までのあらすじ…ボルスの妹クリスは心に大きな傷を負っていた。その原因は幼い頃に起きた自分の魔力の暴走のために両親が亡くなったからであった……

 その夜、パーシヴァルが屋敷の廊下を歩いていると、窓の方に人影が見えた。
(ん、あれは……)
 パーシヴァルは近付く。人影はクリスであった。
「クリスさん。」
 クリスは振り向いたが返事が無い。パーシヴァルは一瞬不思議に思ったが、
「(そうか………あのことがきっかけで喋ることができないのだったな……)
 隣、いいかな?」
 クリスは頷いた。パーシヴァルはクリスの隣に来て窓の外を見た。窓の外には満月が光っていた。
「……ボルスから聞かせてもらったよ、君の過去に何があったのか……」
 クリスはその言葉を聞いたとたん、表情が暗くなった。
 夜空には雲が出始め、月を覆い隠し始める。
「すまない……君を傷つけるために言ってるわけではないのだが……だが、一つだけ言っておきたい事があるんだ……」
 パーシヴァルは一瞬言葉に詰まるが、続けた。
「確かに君の過去には悲しいことがあった……過ちもあったかもしれない……でも、だからって自分の未来まで悲しいものにする必要はないんじゃないかな?過去はもう変えることはできない……でも、未来は変えることができるだろう?だったら……未来を明るいものにしようとは思わないのか?」
 パーシヴァルはクリスに聞いた。クリスは言葉こそ話せないものの、その表情から心情が読み取れた。あんたなんかに何が分かる、貴族で温室育ちのあんたなんかに……と。
 だがパーシヴァルは、「分かるさ……」と答えた。クリスはその言葉に驚く。
「俺にも、君の過去と同じように、もう決して変えれぬものが……生まれたときから決まってる運命があるんだ……」
 パーシヴァルは一瞬悲しそうな顔になる。
 だが、彼はクリスにバレないようにすぐに表情を変えた。
「だが、俺はそれでも変えられるものはあると信じている。だからこそ俺は未来を信じて生きていけるのさ……長話して悪かったな……」
 そう言い残し、パーシヴァルは廊下を歩いていった。
 いつの間にか完全に月を覆い隠していた雲は晴れ、再び満月が空を照らし始めていた……

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5 コメント

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Unknown (Unknown)
2007-03-12 00:49:39
まかんこうさっぽ~
Unknown (Unknown)
2007-03-12 13:49:33
魔貫光殺砲
Unknown (Unknown)
2007-03-12 20:40:01
家系図は?
Unknown (Unknown)
2007-03-13 00:53:51
自分の世界に入りすぎて読んでる側として、ついていけない感があります。

もうちょっと読者を引っ張ってくださるといいなぁなんて;
Unknown (sinyou_2007)
2007-03-14 19:14:07
そろそろ潮時だな。

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