木全賢のデザイン相談室

デザインコンサルタント木全賢(きまたけん)のブログ

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ソニーの明日はどっちかな

2005年10月07日 | デザイン相談室
   <写真>ソニースカイセンサー5800


 「週刊デザイン相談室」とは別に、これから「よろず週末版」を毎週金曜日朝に発信します。デザインにつかず離れず、週末に相応しい気軽な読み物を目指したいと思います。

 初めてトラックバックしてみました。鹿野さんよろしく!


■ソニーの明日はどっちかな
101:【よろず週末版】第1回


 ソニーに昔の雰囲気を取り戻して欲しいと言う鹿野さんの意見はユーザーとして、私も全く同感です。だけど、メーカーの成長と進化という面から見ると、ちょっとソニーが可哀想な気がします。


ソニーらしさってなぁに?

 ソニーは急速に巨大化しました。音楽・エンターテインメントという筋は通っているけれど、AV機器・コンピュータ・ゲーム・音楽・映画・金融 etc. とその属する業種業界は多岐に渡ります。

 業界を増やしたために、思いきって力を集中する事ができなくなり、また、それらのどの業界でもメジャーになることを目指しているために、不良率が低く、利益率の高い普及価格商品を大量に生産・販売しなければ、会社を維持拡大できません。

 残念ながら、確実な利益が見込めないエポックメイキングな新商品ばかり作っているわけにはいかない。冒険もできなくなってしまいました。

 しかし、そういう新製品や冒険の中にこそ「ソニーらしさ」があった。

 業種を増やしたこと、冒険ができなくなったこと、その2つの理由で「ソニーらしさ」が曖昧になってきている。でも、それは事業拡大を目指す企業の論理からすれば、仕方がない事のように思えます。


ソニーらしさ=ソニーデザイン?

 かつては、仕様・性能面で冒険をしていたため、デザイン面での冒険もなかなか過激でした。仕様・性能とデザインの両輪がそろい、ソニーの製品は世界に受け入れられました。

 デザイン面で言うと、日本・アメリカ・欧州それぞれの仕向地にそれぞれ異なるデザインをしなければ売れないと、競合他社が信じていた昭和の頃に、ソニーは全世界共通のデザインで商品を展開していました。これは、なかなか凄いことです。

 「仕様・性能・デザイン」全てが斬新であれば、商品の魅力は倍増します。それは、人種を超え、世界の人達にも伝わるのです。当時のソニーの製品にはその魅力があった。

 しかし、いつの頃からか、「ソニーらしさ」が感じられなくなってしまった。それは、鹿野さんが書いているように、企業の論理が優先し、仕様・性能で冒険ができなくなったからです。

 さてここからは、私の推論ですが、どうもソニーの中にデザインが良ければ商品が売れる。「ソニーらしさ=ソニーデザイン」という図式がにあるような気がします。

 新型ウォークマンは、完全にデザイン部門主導で開発されたそうです。でも、商品としてiPodほどのインパクトがなかった。これは、デザイン部門だけの責任じゃない。クオリアの失敗も同じ理由だと思います。

 「ソニーらしさ=ソニーデザイン」ではなく、「ソニーらしさ=仕様・性能でのソニーの冒険+ソニーデザイン」なんですよね。


40代戦略

 我々の世代は、ちょうどソニーの成長と共に育ってきた印象を持っていると思います。ソニーと言うブランドに愛着を持っている。

 私も小学生の頃、お年玉とお小遣いを掻集めてスカイセンサー5800を買った記憶があります。当時、それは凄くカッコよかった。(今でもあのデザインは好きです。)

 我々の世代は、マーケティング的には、団塊と団塊ジュニアの狭間で美味しくないかも知れません。

 でも、他の世代よりソニーに対する愛着は強いです。そういう40代を味方につける事は、ソニーにとって、きっとプラスになるはず。

 40代だけに向けた「仕様・性能・ソニーデザイン」三拍子そろった製品を開発してくれないかなあ。みんなもきっと喜ぶし、それはきっと世界の40代にも受け入れられると思うのだけど。


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